HOME > シンポジウム&領域会議 > 岡崎統合バイオサイエンスセンター/サマースクール2010が開催されました。
シンポジウム&領域会議


岡崎統合バイオサイエンスセンター/サマースクール2010が開催されました。



「生命機能分子から生命システムの全体像にせまる—細胞内ネットワークと天然変性蛋白質—」の報告
岡崎統合バイオサイエンスセンター 桑島 邦博

 自然科学研究機構・岡崎統合バイオサイエンスセンターでは、2010年度より「生命機能分子から生命システムの全体像にせまる統合バイオサイエンス」と題する研究教育プロジェクトを実施しております。その活動の一環として、本年8月17日(火)-18日(水)の二日間、上記サマースクールを実施しました。なお、本サマースクールは、科研費新学術領域研究「天然変性タンパク質の分子認識機構と機能発現」(領域代表:佐藤衛(横浜市大))との共催で実施されたものです。
生命システムの全体像を解き明かすためには、高次生命現象を生命機能分子の構造的側面にまで掘り下げて理解することが不可欠です。特に、発生・再生などの高次生命現象の基盤となる細胞内ネットワークにおいて、蛋白質を主とする生命機能分子の構造変化が重要な役割をはたしていますが、その中核となっているのは、天然変性蛋白質とよばれる単独では決まった構造を取らない一群の蛋白質であることが、近年明らかとされつつあります。このような変性蛋白質の遭遇複合体形成に連結した立体構造形成の分子科学を高次生命現象に関する細胞生物学や分子遺伝学と統合することによって、新たな学問のパラダイムが創成されると期待されています。本サマースクールでは、主にこのような問題を取り上げ、大学院生とポスドクなどの若手研究者を対象とした一連の講義を行うとともに、岡崎統合バイオサイエンスセンターの研究室紹介を実施しました。
東京から愛媛まで至る国内の多くの大学や研究所から総数で52名の受講生の参加があり、第1回のサマースクールとしては大成功でした。来年度もテーマは変わりますが、同様のサマースクールを継続してゆく予定ですので、よろしくお願い申し上げます。

サマースクールに参加して
名古屋大学大学院理学研究科D2 安西 高廣

8月17、18日に岡崎統合バイオサイエンスセンターで開催されたサマースクールに参加した。佐藤衛先生の新学術領域の紹介に始まり、基礎から最新の研究成果、キャリアパスまで、10名の先生方の2日間の講義がスタートした。私自身は構造生物化学が専門なので、佐藤先生のSAXS-MD、西村先生の転写因子の解析、太田先生のデータベース、加藤先生の糖鎖複合体の解析に特に興味をもって受講することが出来た。講義以外では、統合バイオの研究室見学をさせていただく機会があり、新鮮であった。懇親会では、参加者による研究室紹介が行われた。最初に各人の研究内容も掲載された参加者名簿が配布されていたこともあり、初対面の方が多かったが、多くの方と交流を深めることができた。個人的には、生化若手の会名古屋支部の宣伝ができて満足である。今後の自分の研究のプラスになる充実した2日間となった。最後にこのような会を企画・運営してくださった関係者のみなさまに感謝申し上げます。







| HOME | ニュース | 概要 | 計画研究 | 公募研究 | 成果 | 組織 |
| シンポジウム&領域会議 | 配信申し込み | ログページ | 問い合せ | サイトマップ |